入院中の大変なエピソードが多くなってしましましたが、実は楽しい思い出もたくさんありました。
今回は治療以外で印象的だった事や快適に入院生活を送るためのポイントをまとめてみます。
入院中の食事
娯楽が少ない入院生活で、楽しみといえばやはり食事です。
「病院食=おいしくない」と思っていましたが、そこまで食事に不満はありませんでした。
まぁ、妊婦用なので、塩分控えめ食物繊維と鉄分たっぷりで決して感激するようなおいしさではないです。
でも、毎回完食してる妊婦さんが「家での食事よりも多いのに全然体重が増えない(増えすぎない)!」と言っていたので、
やはり栄養士さんたちが考えた献立ってすごいなぁと思いました。
それから、私は朝はパン派なのですが、入院初日に同室の妊婦さんが
「この病院は〇〇パン(地元で有名なパン屋さん)で、朝はパンに変更できるからおすすめ!」
と教えてくれたので早速翌日からおいしいパンを食べることができました。
パン自体がおいしいのはもちろんですが、ご飯と違って袋入りなので、その時に食欲がなくてもとっておいて後で食べることができてとても助かりました。
お腹が大きくなるとどうしても少し食べただけで苦しくなるので、小分けに食べられるのはありがたかったです。
あとは、管理栄養士さんと相談して夕食のご飯は少なめにして、小腹がすいたらつまめるようにクッキーをつけてもらったり、一回にたくさん食べられなくてもトータルで1日分の栄養を取れるように工夫していただきました。
栄養士さんにもとてもお世話になったんだ。色々相談に乗ってくれてとても助かったよ!
それから、妊婦さんには3時のおやつが出るんです。
それがとっても楽しみでしたね。
市販のクッキー等の時もありましたが、私も含め同室妊婦さんみんなが好きだったのが手作りスイートポテト。
優しい甘さで大好きだったな~。
お風呂と洗濯
入院中は基本的に(医師から許可があれば)毎日シャワーができました。
1人につき、1回30分。
朝、2か所あるシャワー室の前の予約ボードの希望時間の欄に名前を書きます。
基本的に早い者勝ちですが、治療や検査の関係で看護師さんから移動をお願いされることもあります。
そこはお互い様なので譲り合いで空いているときに入ります。
シャンプーなどは各自持参です。
着替えは、病衣のレンタルを契約していればその都度何枚でも新しいものを借りられます。
私は持参したマタニティ用パジャマを着ていました。
洗濯物はどうしてたのかな?
自宅が遠くて家族に洗濯を頼めない人は、病棟の洗濯機と乾燥機を使用していました。
支払いはテレビカードでの清算で、洗剤は各自持参になります。
乾燥室もあったので、乾燥機は使わず乾燥室で乾かしてる人がほとんどでしたね。
ハンガー類は乾燥室にたくさんあったので、それをみんなで使っていました。
私は着替えは家族に持ち帰って洗濯してもらい、タオルなどの小物はシャワーの時にささっと洗っていました。
患者さん同士の人間関係
これは本当に病室によって様々でした。
私は2回の入院と病室の移動で4部屋経験しましたが、病室によって全然雰囲気が違います。
ベッド周りのカーテンを閉めるのは就寝時と着替えの時だけで、あとは常にオープンの女子校ノリの部屋もあれば、ずっと締め切って患者さん同士の交流は挨拶程度の部屋もありました。
私は最後の部屋以外はずっとオープンな部屋で皆と和気あいあいおしゃべりしながら過ごしていたので楽しい入院生活でした(笑)
(最後の部屋は私自身が体調的に辛く休みたかったので自ら閉めていたのですが)
体が辛かったり不安だったり色々あったけど、乗り越えられたのは仲間がいたから!
妊婦さんの中には妊娠早期から切迫で既に半年近く入院しているという方もいて、もう入院生活について知り尽くしているので色々聞けて本当に助かりました。
たとえば、A先生は優しいから色々質問しやすいけど、B先生はちょっと聞きにくいとか。
C看護師さんはルールに厳しいから、消灯後に本を読んでると注意されるとか。
選べるメニューならこっちのほうがおいしいとか。
入院ってそこで生活するわけですから、些細なことがストレスになったりします。
事前に知っておくだけで困りごとが解消されたり不安が軽減されたり。
短期入院の方は少なく、ほとんどが数週間~数か月の入院だったので、同室の患者さんとの人間関係は本当に大事です。
やはりはじめが肝心なので、体調が許すならこちらかどんどん話しかけていきましょう!
面会
私が入院していた病院では、一般病棟は夫と子ども、妊婦の父母と義父母は面会可でした。
面会者は必ずナースステーションで体温を測り、面会許可の用紙に記入して提出する決まりです。
しかし、インフルエンザの流行する時期は子どもの面会は禁止になっていました。
MFICUは基本、面会は夫のみですが、シングルの妊婦さんや夫の面会が難しいなどの事情もあるので、実質夫と実両親はOKとなっていました。
私がいた病室は面会に来たご家族とも挨拶しあうほどみんな仲が良かったのですが、家族の面会中はなるべくカーテンを閉めるようにしていました。
患者さんはみな女性ですし、同じ病室で着替えをしたり助産師さんにお腹を見てもらったりもします。
ですから、特に夫が面会に来た時にはなるべく自分のベッド周りをカーテンで仕切って、そこで話をするようにしていました。
(行動制限があるので、病室以外に面会可能な場所がなかったんです)
カーテンを閉めるときも、お隣さんに一言声をかけるといいよ!
食べ物の差し入れ
これは基本、まったく自由でした。
もちろん、生ものはNGですが、それ以外は何でもOKでした。
私が入院していた病院では納豆が出ない(※)ので、時々納豆巻きを買ってきてもらったり、暑い日には冷やし中華を買ってきてもらいました。
(※血液をサラサラにする薬の中には納豆の成分で効果が弱くなるものがあり、間違って摂取することがないように病院食には出していないそうです)
早めに職員に伝えれば、1回分の食事を止めてもらうこともできるので、時々食事を差し入れしてもらいました。
持ってきてもらって特に嬉しかったのは、フルーツです。
病院食だとフルーツは少ししかつかないので、いつもリクエストしていました!
ただし、同室患者さんで食事に制限がある方がいるときはやはり配慮が必要です。
おすそ分けが禁止されているにはもちろん、病院食以外禁止の方もいるかもしれないので、注意しましょう。
- とにかくストレスを最小限にする
- 気の合う患者さんを見つけて仲良くなる
- 先に入院している患者さんから情報収集
- 譲り合いと配慮を忘れない
- 仲が良くなっても適度な距離感を守る
- 可能なら食べ物の差し入れを持ってきてもらう
とにかく、入院生活を快適に過ごすには人間関係がポイントになります。
妊婦の入院は長期にわたることが多いので、1人でも気の合う人がいると安心感が違います。
中にはシビアな状況で一人で静かに過ごしたい妊婦さんもいるかもしれませんが、妊娠経過によっていつ自分がそうなるかわかりません。
お互いに配慮しながら、少しでもストレスなく過ごせるといいですね。
困ったことは看護師さんに相談することも大事だね。
毎日いかに塩分脂肪分をとっていたか…反省。